

先週は週初めから雨模様の日が多く、日中の最高気温も20℃に届くか届かない涼しさ(肌寒さ)でしたが、昨日あたりから雲が切れ始め、8月16日は快晴となりました。
ところで、ワルシャワの西方、車で1時間ほどの距離に、ショパンが生まれたジェラゾヴァ・ヴォラという所があり、そこにショパンの生家が復元されて、春から秋にかけ日曜日ごとにピアノの演奏会が開かれています。演奏はその家のサロンのピアノで行なわれますが、サロンには20人ほどしか入ることができないため、聴衆は庭のベンチに腰掛け、サロンから流れてくる音楽にじっと耳を傾けています。
空が晴れ渡り、最高気温も30℃となった今日の日曜、その演奏会は本学の客員教授であるギェルジョド先生によって行なわれました。
曲目は、ポロネーズ、バラード、ノクターン、マズルカと多岐にわたり、最後は≪英雄ポロネーズ≫で締めくくられました。私たちは例年通り、この演奏会にショパン音楽大学のお世話によって行くことができました。
因みに、ギェルジョド先生はポーランドをはじめ日本国外で演奏会を開催されるときも、いつもプログラムのご自身の経歴に、"Since 1988, he has been visiting professor at the Soai University in Osaka." と書かれるのですが、今回もこれまでと同じように、ポーランド語と英語でそれが記載されていました。そのため相愛から来ている私たちは何だか居心地がよく、ギェルジョド先生とも歓談が弾むひと時でした。ついでながらワジェンキ公園の野外コンサートのようなプログラムのない演奏会では、司会者が必ずこのことをアナウンスしています。
[演奏の後、サロンから出てこられたギェルジョド先生]
「演奏会終了後にギェルジョド先生と歓談する学生たち」
来年2010年はショパンの生誕200年にあたり、ワルシャワの各地にあるショパン関連施設の多くが改修に取り掛かっています。このショパンの生家も例外ではなく、生家こそ手を加えてはいないのですが、周囲に新しくコンサート・ホールや記念館を建造するために、広く美しい庭がクローズされていました。
木々の生い茂る深い緑、小川のせせらぎ、ショパンと名付けられている純白のバラが咲き誇る小路などを見ることのできない私たちの残念さを慮られ、ショパン音楽大学は、別の緑豊かな宮殿(ラジェイォヴィツェ宮殿 )に私たちを招待してくださいました。その宮殿は中世に建造されたものを19世紀に復元した建物で、穏やかな佇まいを示していました。
[ラジェイォヴィツェ宮殿の外観]
この宮殿のいくつかの部屋には歴史的なピアノが置かれており、私どもの学生たちがそのピアノを奏でると、なんだか日常とは異なる時空間に誘い込まれるようでした。
[ラジェイォヴィツェ宮殿のピアノを弾く学生]
その後、このラジェイォヴィツェ宮殿の小部屋で、ギェルジョド先生ご夫妻やこの講習をお世話くださっているマリア・ノイゲバウエルさんたちとポーランド料理の夕食を頂戴しました。
[ラジェイォヴィツェ宮殿での夕食会]
一同、ジェラゾヴァ・ヴォラの残念さを補って余りある喜びに、ホテルへ向かうバスの中では大賑わい、興奮がなかなか冷めやりませんでした。
(講習引率教員)
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