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2009年8月17日

♪ ショパン音楽大学(旧ショパン・アカデミー)夏期講習だより Vol.5 ♪

日本にとって8月15日が大切な日であるように、ポーランドにとっても8月15日は非常に重要な日で、祭日となっています。ただその内容は、ポーランドでは日本の終戦記念日と異なる2つの意味を持っています。
その一つは、キリスト教における聖母マリアの被昇天祭で、国民の90%を超える人々がカトリックに帰依し、とりわけマリア信仰に篤いこの国家にとっては最も大切な祝日の一つとなっています。

私たちが滞在しているワルシャワには数多くの教会がありますが、どこの教会でも朝から何度も「聖母マリア被昇天」のミサを繰り返していました。その中でも大きな教会では音楽ミサが行なわれ、講習に参加している学生もショパンゆかりの教会に行き、その荘厳な雰囲気を体験したようです。(ミサの状況は撮影できませんので、教会の外観をご覧ください。)

0816-1.jpg                            [聖十字架教会]

ポーランドにとって8月15日が特別な日であるもう一つの理由は、この日が戦勝記念日とされていることにあります。1918年、120年を超える周辺諸国の支配から脱し、ようやく独立を成し遂げたポーランドに、1920年、ソヴィエトが侵略を始めました。そのソヴィエト軍に対しピュウトゥスキ将軍率いるポーランド軍が、劣勢を覆し大勝利を収めたヴィスワの戦い、その戦勝を記念する日が8月15日なのです。

私たちが宿泊しているヴィクトリア・ホテルの真正面にあるピュウトゥスキ広場で、午前11時半からこの記念式典が開催されました。ポーランド各地の部隊(陸軍、海軍、空軍、特殊部隊)が集結する式典ですが、戦車が行進するような軍事パレードといったいかめしい色彩はありません。それどころか古い時代の軍隊(例えばナポレオン時代の軍隊など)が再現されて行進するなど、時代祭の様相も込められていました。講習参加学生は、何千人もの市民に混ざってこの式典を観覧し、楽しみながら国家や平和について考えたようです。

0816-2.jpg                       [ポーランド軍戦勝記念式典]

 

0816-3.jpg                     [ポーランド軍戦勝記念式典パレード]

 

このように、ポーランドでは2つのかけがえのないお祝いに包まれる8月15日は、街にたくさんの人々が繰り出し、この喜びに浸っています。とりわけ今年は、昨年までに比してかなり多くの人々で街はごった返していたようです。

0816-4.jpg                     [大学への通学路 ノヴィ・シフィアト通り]

 

ショパン音楽大学も全館が閉館され、誰も入ることができないのですが、私たち相愛大学の学生にかぎり入館が許され、学生たちは街のにぎわいをよそに練習に励んでいました。

0816-5.jpg                      [ショパン音楽大学での練習風景]

 

(講習引率教員)

 

 


 

2009.08.17
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