

8月5日の朝、関西国際空港を出発した一行11名は、16時間を超える空の旅を終え、同日夜8時(日本時間6日3時)に、無事ワルシャワに到着しました。その間、フランクフルトからワルシャワへ向かう飛行機の座席が1席不足していたり、到着後、トランクにかけていたベルトが1本紛失していたりといった小さなトラブルはありましたが、概ね良好な行程でした。
ワルシャワの街並みを通り過ぎ、30分足らずバスに揺られてホテルにチェックイン。参加者は個々の部屋に入り、ようやく落ち着くことができました。ただここでは、出発の時には知らなかったポーランドの新しい法律、「外国人は町に出る時に必ずパスポートを携帯すること。不携帯の時は罰金(2万円程度)か或いは留置(正確な表記ではありません)」が知らされ、参加者に注意を喚起しました。そう言えば、街ではしばしば警察官に出会い、中には国境警備隊の姿が見受けられます。
[ショパン音楽大学正面玄関のショパン像の前で]
8月6日、講習参加者は、午前9時にショパン音楽大学に行き、まず個人練習室で各自練習を開始しました。昨年まで相愛大学は15回の講習を行なってきましたが、その中での最大の欠点がピアノの状態の悪さにありました。ペダルを踏んだら戻らない、鍵盤が下りたままになっている、七色の響きがする、といった具合でした。ところが今年は、すべての練習室に新品のピアノが入れられており、最高の状態になっていたのです。練習室の一つにはヤマハの新しいピアノと100年以上も前に作られたにもかかわらず状態の良いベヒシュタインが入っていたり、フルコンサート・ピアノが置かれていたりしていました。というのは、このショパン音楽大学は今年開催される「ショパン・コンクール」の公式練習場になっているからに外なりません。9月の半ばからその練習が始まるために準備が完了したところを私どもが利用できるのは非常に幸運でした。コンクールが終われば、これらのピアノも酷使され、またかなり傷んでいる状態になっていることでしょう。
[開講式の説明を聞き入る学生] [開講式で挨拶されるギェルジョド教授]
13時から夏期講習の開講式が催され、レッスンを担当される教授の先生方をはじめ、伴奏ピアニスト、通訳、そして事務の方々の紹介や、スケジュールの概略の説明がありました。参加学生が真剣に聞き入っている中、講習の代表者であられるギェルジョド教授は、「今年はショパン生誕200年というのはよく知られていますが、この音楽大学(一昨年前までは音楽アカデミー)にとっても設立200年にあたります」というお話をされ、その歴史の重みに言及されました。ショパン音楽大学のホームページにも「Historically, the University's most memorable date is the year 1810. 」と記されています。
[ワルシャワ音楽大学を歩く学生たち]
その後14時からレッスンが開始。今日はピアノのカヴァラ=リシュカ教授のレッスンを3人の学生が受講しました。その後、またプチ・トラブル発生。6時頃から急にワルシャワの街は大あらし(雨・風・雷)に襲われ、練習のできる8時まで頑張ろうとしていた学生たちもホテルに帰ることができなくなったのです。仕方なく1時間足らず待った末、何とか確保できたタクシーでようやくホテルに辿り着けました。
(講習引率: 黒坂俊昭)
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