2017.12.18
発達栄養学科

臨床栄養学実習B アレルギー食

皆さんは「食物アレルギー」という言葉を聞いたことがありますか?

私たちの体は、細菌やウイルスなどから体を守る「免疫」という働きがあります。

食物アレルギーはこの「免疫」が食べ物に対して過剰に反応してしまう状態のことをいいます。

アレルギー反応の症状は様々で、眼・鼻・のど・肺・皮膚・腸などに現われ、食べ物を食べた時だけでなく、

触ったり、吸い込んだりして体内に入った時にも起こってしまいます。

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このような患者さんのために作られているのが、写真のようなアレルギー除去食品・代替食品です。

今回はこれらを使って調理・試食を行いました。

・大豆を使わない粟(あわ)醤油、ひえ味噌

・牛乳、卵、大豆を使わないなたね油マーガリン

・小麦を使わないお米せんべい

・お米に含まれるアレルゲン物質のアルブミン、グロブリンを抑えたご飯

・小麦を使わない米粉パン

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ご飯は湯煎でも電子レンジでも温められます。今回は湯煎にしました。

どんな味がするのかな?

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パンはフライパンで焼く班とオーブンレンジで温める班に分かれました。

これになたね油のマーガリンを塗って試食します。

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お味噌汁担当班です。作り方は普通の味噌汁と同じです。

大豆の味噌とひえの味噌、違いはどうでしょうか?

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さぁ、試食してみましょう!!

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「たなね油マーガリンは見た目も白く、風味も全然違う~!」

「お味噌は普段の味噌と味は違うけど、お出汁をしっかり取れば美味しい!」

などなど発見がたくさんありました。

アレルギーだからと言って、全てのメニューを変更するのはとても大変で、

やっぱりみんなと一緒に同じものを食べたい!お家でも手軽にお料理がしたい!ですよね。

このような実習を通して、患者さんの心にも寄り添える管理栄養士になってほしいと思います。

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次回は、年明けに嚥下食を行います。お楽しみに~☆

助手 寺川