3回生の前期から開講される「臨床栄養学実習A」の授業では、
医療現場における実践的な栄養療法の技能を学びます。
今回は医療コミュニケーションについて実習しました。
入院されている患者さんや同じ院内で働く他職種の人とコミュニケーションを
取るのはとても大変で時間もかかります。しかし、栄養指導をする上でとても重要で、
信頼し合える関係でいることは一番大切なことです。
はじめに、クラス全員(30人~40人程度)でじゃんけんをします。
全員が同じものを出せるまで続けます。さぁ、何回目で揃うかな?
自分の意見を押し通すだけではなくその場の空気を読んで周りに合わせることも大切です。
次はランダムに5人と握手をします。
手を握る回数をお互い何も話さずアイコンタクトだけで合わせられるかな?
現場ではその場で話せない場面もあります。そんなときはアイコンタクトが重要です。
次はお絵かきゲームです。相手の人から言われたことだけをそのまま絵に描きます。
伝える側はどういえば相手に正しく分かりやすく伝わるのか考えながら、
聞く側は相手の言いたいことを理解してあげようとしないと
このゲームはうまくいきません。出来上がった絵を見てお互いびっくり!!
「そんなつもりで言ったんじゃないのに!」、「もっとこう言ってくれたら描けたのに!」
言いたいことがうまく伝わらないもどかしさ、一言付け加えることの大切さを
分かってもらえたと思います。
最後は6つのチームに分かれたチーム対抗戦のカードゲームです。
真ん中のテーブルには色んな色のカードが並んでいます。
各班、代表者がじゃんけんをします。1番に勝った人はカードを3枚、
2番に勝った人は2枚、3番に勝った人は1枚もらえます。残りの人はもらえません。
これを繰り返してカードに書かれているクイズと絵を答えてもらいます。
各チーム役割分担をしたり、相手チームを妨害したり戦略は様々です。
このようなゲームは実際に医療現場でも医療コミュニケーションの訓練として行われます。
今回は授業でゲームでしたが、実際に職場で働く時にはどうでしょうか?
みんなで効率良く作業をするにはどうしたら良いのか?
他のチームが作業に追われていて大変そうなときはどうしたら良いのか?
コミュニケーションの大切さをしっかり学べた授業となりました。
助手 寺川