相愛大学 仏教文化学科ブログ

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聖ヴァレンタイン

今日はバレンタイン・デーですね。

3世紀のキリスト教の司祭だった聖ヴァレンタインが殉教した日です。

当時はまだローマ帝国はキリスト教を迫害していました。

民衆の信望厚い彼はクラウディウス帝の弾圧の対象となります。

ところが、彼を審問するべき判事の盲目の娘の目を、祈りの力で治してしまい、判事一家はキリスト教に改宗します。

怒った皇帝は、判事一家もろとも聖ヴァレンタインを処刑してしまいました。この日が2月14日で、いつしかのちに聖人に列せられた彼を祝う祭りがおこなわれるようになりました。

ちなみに、彼の事蹟は上記の逸話の他にたくさんあり、どれが真実か不明確なので、カトリックでは聖ヴァレンタインの日は現在祝日からはずされています。

 

実は、この日はもともとはローマの愛、結婚、家庭の女神ジュノーの祝日でありました。また、ヴァレンタインの祭りは昔のヨーロッパ人にとっては長い冬があけ春の訪れの兆しを感じる祭りであり、春先に男女が知り合う数少ないきっかけの一つでした。

こんなことから、いつしか、ヴァレンタインの祭りの日は、男女が交際を始めるためにカードや贈り物を交わす日になったということです。

女神ジュノーの日の翌日が豊年の祈願をする祭りの日であり、聖ヴァレンタインはその生贄にされたわけですが、かえって男女の愛情の聖人となってキリスト教が民衆に根付くことになったのはクラウディウス帝の誤算といえましょう。

 

仏教では実は「愛」は元来執着をあらわすネガティブな言葉。しかし、男女であろうと人と人の出会いの貴重さをかみしめお互いの人格を尊重することもまた仏教の大事な教えでもあります。

今日が多くの人にとって、その貴重な出逢いの端緒であることを心から願っています。

 

                                            小野真@教員

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2012.02.14
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