小学校教師を目指す人の多くは,その動機が小学校時代に出会った先生にあると言います。そういう人の中には,教師になりたいと小学生のときから一途に思い続けている人がいる一方で,将来のことが気になる年齢にさしかかった時,まっさきに思い浮かんだ人物として意識するようになった人もいると思われます。いずれにしても,人間的な魅力に溢れた一人の教師に出会ったことに由来して,将来の道が定まったのです。それほど強烈な印象を残すのが小学校教師です。 では,他の誰でもない,あの先生と同じ小学校教師になりたいと思わせる源はどこにあるのでしょう。教師の仕事は派手な結果や斬新な成果をあげて注目を集めるような性格のものではありません。かといって,求道者のような,ある到達に向かって孤独に研鑽を重ねていくような仕事でもありません。子どもと並走し絶えず交差しながら身をよじるようにして成長していく,言ってみれば喧騒と躍動の嵐の中に身を投じる覚悟があってこそ堪えられる職業が小学校教師だと私は思います。 今はあこがれだけで教師を目指しているあなたへ。そのどうしようもなくあこがれる心を大切にしてください。