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学部紹介

発達栄養学科  / 人間発達学部

専任教員からのゼミ紹介

村井 陽子

ひとこと

発達栄養学科では、食育のできる「管理栄養士」「栄養教諭」の育成を目指しています。「食育」とは、心身の健康の基本となる食生活に関するさまざまな教育を行うことです。2005年6月に成立した「食育基本法」の前文では、子どもたちが豊な人間性を育み、生きる力を身に付けていくためには、何よりも「食」が重要であり、食育を生きる上での基本として知育、徳育、体育の基礎となるべきものと位置付けています。

では、今、なぜ食育なのでしょう。小学校で栄養士として30年勤めましたが、児童の食生活が乱れ、家庭での食体験が非常に限定的になってきていることに危機感すら覚えました。社会経済情勢が日々変化し、食の簡便化、外部化が進んでいます。家庭では、子どもの嗜好が重視され、食べ慣れた食品を繰り返して食べるため、食品が豊富に出回っているにもかかわらず、食べる食品は限られます。ソーセージ等の加工食品やラーメン等のインスタント食品、スナック菓子や清涼飲料、調理法では揚げ物を好み、主食と副食の区別があいまいで、その結果、脂質、糖分、塩分を摂りすぎ、ビタミン、ミネラル、食物繊維の不足が目立ちます。生活習慣病の若年化や心の問題とも相まって、正しい食事のあり方や望ましい食習慣について学習し、子どもたちに食の自己管理能力を身に付けさせることは緊急の課題といえます。

ここ3年、伝統的な食材を児童に伝え、食体験を広げる目的で「豆」を取りあげ、様々な角度から実践を重ねてきました。知識は増えても変化しなかった豆に対する嗜好を向上させたのは、「豆を炊く」実習でした。実習を通して豆の嗜好が改善し、家庭での豆の摂取が増加すると、コンビニ食品の摂取が減少し、健康状況に良好な影響を与えるという興味深い傾向がみられました。児童の実態を把握し、他の職員の理解と支援を得ながら、豆を知ることから食べることへ、学校給食から家庭の調理へ、児童から保護者へと計画(Plan)、実施(Do)、評価(See)のマネジメントサイクルを繰り返しました。

栄養教育のマネジメントは仕事の分野に係わらず管理栄養士に強く求められます。主に栄養教育を担当し、栄養教育実習では、具体的な例や課題を挙げながら、マネジメントの実践力を育てていきたいと考えています。