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声楽
声楽、オペラ演習
レッスン(専攻実技)の内容
声楽実技:
声楽は無理のない美しい音楽的な声を出す技術を学ぶことから始まります。マスク(鼻腔あるいは顔の骨)で声の響きを感じ、声を身体で支えることを習得しなければなりません。その為に、呼吸の仕方、横隔膜が働く感覚を会得するトレーニングが必要です。音楽的に演奏するためには、確かな技術に基づいてなされなければならないのです。しかし、正しい発声を熱心に追い求める余り、発声のための発声練習だけで終わるのは危険なことです。楽曲を音楽的に歌唱できるよう発声技術を学ぶわけですから。声楽曲には詩があります。日本語だけでなくイタリア語・ドイツ語等の外国語を正確なディクションで発語すること、楽曲を理解し分析する能力、詩の内容を理解し叙情性豊かにあるいは劇的に表現すること、これら様々なことを4年間で学べるよう、1週間に1回のペースで、45分の個人レッスンで指導します。
オペラ演習II:
モーツァルトのオペラ《フィガロの結婚》《コシファントッテ》《魔笛》等の作品を、年度によりそれぞれ異なる作品を研究します。学生はオペラ登場人物にキャスティングされ、アリア、アンサンブル、レチタティーヴォ、あるいは台詞で、舞台上の人物をリアリティ溢れる的確な表現ができるまで、徹底的に訓練されます。オペラには音楽的表現力と演劇的表現力が密接に関わり合っています。ですから音楽性と演劇性を融合したそれらの能力を高めるためには多くの時間が必要です。1週間に1回、90分の授業以外に、年間およそ100時間程度の集中講義が加わります。この演習では第一線で活躍している指揮者、演出家も加わり、年度末には多くの観客の前で、衣装、メイキャップで装い、オーケストラ伴奏で総合舞台芸術作品としてのオペラの試演会が開催されます。
ひとこと
声楽は音楽のあらゆる楽器の中で、原始的であり、また最もスポーツ的だと言えるでしょう。なぜなら、まず楽器そのものが自らの肉体であること、そしてその楽器を美しく奏でるには的確に身体をコントロールしなければならないこと、そのためには正しい感覚とそれに基づいたトレーニングが必要であるからです。しばしば世の中には苦労もせず、難曲を美しい声で見事に歌うことができる天才がいます。しかしほとんどの多くの人が努力を積み重ね、苦労して発声技術を会得するのです。発声技術が優れている、それだけでも素晴らしいことですが、その技術に基づいて、さらに演奏する者の音楽性、叙情性、人間性が加われば、感動的な格調高い音楽になります。
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