国際的ソプラノ歌手で、ベルリン芸術大学で教鞭をとる岡坊久美子氏が、平成31年度より本学特任教授に就任されることになりました。

img_Kumiko Okabo-Bormann.jpg岡坊 久美子(Kumiko Okabo)


相愛女子大学(現相愛大学)並びに研究科修了。
1987年文化庁派遣芸術家在外研究員として西ベルリンに留学。
1982年霧島国際音楽祭新人選抜オペラ公演「コシ・ファン・トゥッテ」ドラベッラでデビュー。オペラ「真夏の夜の夢」「子供と魔法」「フィガロの結婚」(大阪・東京)「魔弾の射手」(大阪・東京)「メリーウイドゥ」「こうもり」などに出演。
1993年度「咲くやこの花賞」(大阪市文化芸術賞)受賞。

オペラ歌手としての地位を知らしめたのは、関西二期会による関西初演「タンホイザー」で、各方面より絶賛される。以後、ドイツオペラを中心として活躍し「ナクソス島のアリアドネ」「ワルキューレ」「パルジファル」「ばらの騎士」という難役に臨み、オペラ歌手としての地位を不動のものとした。特にワルキューレでは、「素晴らしく幅広い表現力で見事な歌唱を持続し、しかも弱音の美しさを加えて、新境地を開いた。」と評された。また、「ばらの騎士」では「国際級の歌唱」と新聞の批評で絶賛された。イタリアオペラでは、「コシ・ファン・トゥッテ」フィオルディリージ、「ドン・ジョバンニ」ドンナアンナ、「ラ・ボエーム」のミミ、「トスカ」のタイトルロール、などに出演。

コンサートでは、ヴィヴァルディ、モーツァルト、ハイドン、フォーレ、ヴェルディ、ドボルザークなどのレクイエムのほか、ベートーヴェン「ミサソレムニス」やオルフ「カルミナブラーナ」、ヘンデル「メサイア」、マーラー「復活」及び「千人の交響曲」のソリストとして出演。1990年、フィンランドサヴォンリンナ音楽祭「春琴抄」出演の他、三木稔作曲「鶴」を歌い好評を博す。特にベートーヴェン交響曲第九のソリストは実に150回以上にのぼる。リリックソプラノとしての評価も非常に高く、飯守泰次郎、黒岩孝臣、小林研一郎、故朝比奈隆、故佐藤功太郎氏が指揮する演奏会に数多く出演し、コンサート出演は数え知れない。

1994年より、ドイツ・ベルリンに拠点を移し、演奏活動を行う一方で、夫で声楽家の故Gert Ulrich Bormann氏(元ベルリン芸術大学准教授)とともに音楽団体「日独リーダークライス」を設立し、1993年から2010年までドイツと日本で隔年毎に夏期講習会を開催する。

2002年より現在に至るまでベルリン芸術大学で教鞭をとる傍ら、定期的に帰国し、東京・大阪・和歌山等で公開講座を開き、後進の指導にあたっている。