相愛大学 文化交流学科ブログ

2011年9月

「文化の伝わる道」

皆さん こんにちは。中村圭爾です。

 

私たち文化交流学科の学びの中心は、世界各地域の文化そのものを知ること、そしてそのような多様な文化を比較することにあります。そのことによって、日本とは異なる世界の諸地域の文化についての理解を深めることを目指しています。

ところで世界各地域の文化は、その地域で自然に生まれ、発展するだけではありません。文化はさまざまな形で、他の地域に伝わっていきます。文化を伝えるのは人間です。人間が動くことによって、文化は生まれ故郷から、あちらこちらへと伝わっていくのです。その伝わる道の途中で出会う人間たちによって、伝わってきた文化は、時には姿を変え、いろいろな場所に新しく根付いていきます。

私が専門にしている中国では、はるか昔に、西アジアやインドから異国趣味の文化が伝わり、多くの人々がその文化を受け入れて、国際色豊かな文化が花開いた時期があります。その文化は絹の道(シルクロード)をよばれる道を通って伝わりました。そして、その文化は、つぎには海を渡って日本にも伝わってきたのでした。

次回のミニ講義は、そのような文化の伝わる道のことを、分かりやすくお話することにしています。

 

そのお話とは少し違いますが、文化の中で、宗教はたいへん重要な要素です。インドから中国や日本に伝わった宗教に仏教があることは、皆さんよくご存じでしょう。仏教が伝わった道には、岩山の崖に掘られた寺院の遺跡が多く残っています。この夏に訪れたのは、その一つで、中国西部にある麦積山という遺跡です。当時の仏教の力をこの目で見ることができました。

 

麦積山_R.jpg

2011/09/20
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見方を変えることの大切さ

文化交流学科の木下有子(ありこ)です。私は言語学ということばに関する研究をしていますが、ことばというのは文化の中心的存在ですので、ことば同様、文化にも非常に深い関心があり、最近は主に、「ことばと文化」をテーマに研究を続けています。授業でも、学生さんと一緒に、ことばについて考え、世界の文化を学び、時に驚いたり感心したりしながら、それぞれ自分の文化について再発見また再確認――これは新鮮であると同時に、もしかするとカルチャー・ショック?――を繰り返しています。

私たちが生きる今の時代は、今回の東日本大震災やニュージーランドでの地震でも明らかなように、世界中の人々が相互に助け合っていかなければ成り立たないことが多い時代です。しかし一方で、ノルウェーでの連続テロで吐露されたように、平和と言われる国においてさえ、異文化の人々が共に生きていくことは難しいのです。でも、難しいからといって、異文化の人との交流を避けていてよいでしょうか。    
何年も前のことですが、数ヶ月過ごしたアメリカのある大学の学生寮で、こういうことがありました。いろいろな国出身の学生がお互いの行動などが理解できずに衝突しました。その時、それぞれが自分の文化について説明し、それによって相互に理解し合い、最終的に彼女たちはすごく仲良くなりました。

blog用.jpg


これが大切な態度だと思います。異文化の人とぶつかる経験を身をもってし、それをきっかけに考えて得られるものは大切なものです。皆さんにも機会があれば怖がらずにどんどん外に出て、人と交わり、ぶつかり、考えてほしいと思います。そして、一緒にあるべき「文化交流」の姿を考えていきませんか。私としては、世界中の人々の幸せのために「文化交流」はあるべきだとも考えますが、いかがでしょう。                         
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2011/09/08
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「文化交流」を肌で感じるということ

文化交流学科の嘉戸 一将(かど かずまさ)と申します。日本近代の思想史(とくに法や政治に関する分野)を研究しています。授業は、「文化交流論」や「比較文化論」、「近代日本と西洋文明」、「東洋思想と西洋思想」などを担当しています。

日本近代が専門だというと、日本の歴史だけを研究しているように思われがちですが、そもそも近代という時代は、500年以上かけて展開されてきた西洋文明の世界化という現象(近年のグローバル化と呼ばれる事態も、そのひとつの事例にすぎません)のうえに成り立っており、この現象を基盤にしてさまざまな文化が接触し、ときに衝突しながらも交流してきた時代です。もちろん、日本近代も例外ではありません。

私の場合は、思想史が専門ですので、西洋の思想が日本に取り入れられ、どのように変化したのかなどといったことを、それぞれの比較を通じて研究しています。そのためには、今、西洋では彼らの歴史がどう捉えられているのか把握しておくことも欠かせません。昨年の10月から今年の3月までは、フランスのナントという街で研究してきました(写真の右後ろに見えるカラフルな建物は、私が滞在した研究所です)。

 

  CIMG0720.JPG研究所には、ヨーロッパはもちろん、アメリカ、アフリカ、アジアなど世界中の研究者が滞在しており、毎日が文字通りの「文化交流」でした。それは、「文化交流」が単に互いの文化を知ることではなく、互いの文化に触れることを通じて、互いのあり方が揺すぶられることだと実感する経験でした。

「文化交流」とは何か、どうあるべきか、皆さんと是非一緒に考えたいと思います。      

2011/09/01
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