相愛大学 文化交流学科ブログ

「文化交流」を肌で感じるということ

文化交流学科の嘉戸 一将(かど かずまさ)と申します。日本近代の思想史(とくに法や政治に関する分野)を研究しています。授業は、「文化交流論」や「比較文化論」、「近代日本と西洋文明」、「東洋思想と西洋思想」などを担当しています。

日本近代が専門だというと、日本の歴史だけを研究しているように思われがちですが、そもそも近代という時代は、500年以上かけて展開されてきた西洋文明の世界化という現象(近年のグローバル化と呼ばれる事態も、そのひとつの事例にすぎません)のうえに成り立っており、この現象を基盤にしてさまざまな文化が接触し、ときに衝突しながらも交流してきた時代です。もちろん、日本近代も例外ではありません。

私の場合は、思想史が専門ですので、西洋の思想が日本に取り入れられ、どのように変化したのかなどといったことを、それぞれの比較を通じて研究しています。そのためには、今、西洋では彼らの歴史がどう捉えられているのか把握しておくことも欠かせません。昨年の10月から今年の3月までは、フランスのナントという街で研究してきました(写真の右後ろに見えるカラフルな建物は、私が滞在した研究所です)。

 

  CIMG0720.JPG研究所には、ヨーロッパはもちろん、アメリカ、アフリカ、アジアなど世界中の研究者が滞在しており、毎日が文字通りの「文化交流」でした。それは、「文化交流」が単に互いの文化を知ることではなく、互いの文化に触れることを通じて、互いのあり方が揺すぶられることだと実感する経験でした。

「文化交流」とは何か、どうあるべきか、皆さんと是非一緒に考えたいと思います。      

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2011/09/01
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