相愛大学

2011年4月音楽学部と人文学部に3つの学科を新設

広告のご紹介:新聞広告

2010年9月18日朝日新聞朝刊掲載 『私をひらく、相愛の風 シリーズ(6)』
私をひらく、相愛の風。~受け継がれる慈愛のこころ、変わりゆく相愛の学び~
2010年9月18日掲載 『私をひらく、相愛の風 シリーズ()』
初の中国公演で学んだ異文化交流

 「相愛オーケストラ」の歴史は古く、1956年に誕生しました。「サイトウ・キネン・オーケストラ」にその名をとどめる名教育者、故斎藤秀雄教授の意志を受け継ぎ、独自の指導法を継承しています。現在のメンバーは、相愛音楽教室に通う小・中学生、相愛高校・大学の生徒で編成され、その数300名にも及びます。その相愛オーケストラが、2010年8月末〜9月上旬にかけて、初の中国公演を行いました。この公演は、相愛大学の提携校である中国の遼寧大学からの招待を受けたのがきっかけで、北東アジア経済フォーラム開催のイベントとして行われる演奏会(29日)をはじめ、遼寧大学(31日)の演奏会、東北大学(9月1日)の演奏会に出演しました。オーケストラのメンバーは、厳しいオーディションによって選抜された100名で構成され、グリーグの組曲「ホルベアの時代より」やチャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」、ハチャトゥリアンの組曲「仮面舞踏会」、さらには中国版ロメオとジュリエットとも言われているヴァイオリン協奏曲「梁山泊と祝英台(本学教授小栗まち絵の独奏)」を演奏しました。
  相愛オーケストラは、2008年に相愛学園創立120周年を記念して企画されたヨーロッパ公演など、これまでも幾度か海外公演を行い高い評価を得てきましたが、今回のように招待を受けての公演、そのうえ中国での開催は初めてのことでした。学生たちは大きな2つの収穫があったと私は考えています。
中谷教授  一つ目は、海外で演奏することにより、言葉や文化が異なる地で自らを表現することのすばらしさを体験できたこと。もちろん聴衆は中国の方がほとんどという中で、日本人としてのオリジナリティをどう表現していくかを学生一人ひとりが考えなくてはいけません。それは、単に演奏技術が優れているだけでなく、日本人らしさとは何かを追求することでもあります。二つ目は、中国でオーケストラ演奏を通じ音楽を奏でられたこと。これは、オーケストラの本場であるヨーロッパでの演奏とは異なり、中国で演奏できたことにより、中国の方々に感動を与えられたことは、大きな自信につながったと思います。また、今回の公演をきっかけとして、中国におけるオーケストラやクラシック音楽のさらなる発展に学生たちが一翼を担えたとするならば、国際親善という側面においても大きな意味があったと感じています。
  相愛オーケストラは年2回の定期演奏会や国内外の演奏を通じて、これからも音楽教育を実践してまいります。2011年度に音楽マネジメント学科が新設されることで、演奏公演を舞台演出から学生主導で創り上げることになり、さらなる発展が期待できると考えています。

相愛大学 音楽学部 教授
オーケストラ委員長  中谷 満