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教育方針

相 愛
相愛という名はやさしく、美しいと思います。相思相愛という関係こそ、私たち人間にとっては心の底から安心し、安らぎを得るものだと思います。
翻って私たちの周囲、現代社会はどの様な状況に置かれているでしょうか?お互いに不信感が募り、さらには憎しみ合い、不満が渦巻く世相になっているのではないでしょうか。その根元には「私が」思い、「私が」愛しているのに、向こうからは思われていない、愛されていないということが発端となってはいないでしょうか。ここに「思う」とか、「愛する」とかの分析的な思考を行ってみる必要があると思われます。思うとは、デカルトによる「我思う、故に我あり」の言葉が有名です。「私」の存在証明といえましょう、ところがもうひとつ、私が思おうが思うまいが、思われる対象というものがあり、それは真理というものだ、というのが仏教の考え方であるようです。


相愛学園は1888(明治21)年6月1日、浄土真宗本願寺派第21代(大谷光尊)明如門主を設立者として相愛女学校として設立認可され、本願寺津村別院(北御堂)の一隅を仮校舎として誕生しました。建学の精神は「當相敬愛」、すなわち仏典の中より「自他共に是如来の一子なり、当に相敬愛すべし」とのお言葉に依ったのでした。
この建学の精神に表されている「相愛」とは、私が愛するからあなたも愛して下さい、という自他が同じ仲間同士での立場ではなく、如来という真理から願われている私たちは、お互いがそれぞれの存在を認め合い、相互に敬愛の心をもって和して行くことこそが大切なのだという意味であろうか、と考えるものです。学問に志す若き方々と、思い、愛し合う世界を追求することも、真理の探究の上において、現代こそ重要なものではないかと期待するものであります。

 



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