■ 明治国家の精神史的研究 目次

・揺らぐ近代‐序にかえて i  鈴木徳男

・「明治の精神」‐その典拠と、漱石の認識 3  鳥井正晴

 一 『こゝろ』が語る、天皇崩御と乃木殉死 4
 二 『こゝろ』が語る、「明治の精神」 15
 三 次世代の反応 22
 四 明治国家の 「官費留学生」‐政府の君に託したるは (鴎外)、
     官命を帯びて遠く海を渡れる主意(漱石) 28
 五 広田先生の「夢」の話‐近代の大なる代償 46


・「忠君」と 「愛国」‐明治憲法体制における「明治の精神」 57  嘉戸一将

  はじめに‐明治憲法体制における忠誠の問題 58
 一 間題の所在 62
 (一)「忠君愛国」とは何か 62
 (二)西洋における忠君と愛国 65
 (三)日本における忠君と愛国をめぐつて 68

 二 忠誠観念の制度化という問題 72
 (一)啓蒙思想家と「忠君」 72
 (二)明治憲法制定と「愛国」 82

 三 明治憲法体制と紐帯 92
 (一)明治憲法解釈における紐帯 92
 (二)国民道徳論と個人主義をめぐつて 101

  結びに代えて 115

・福沢諭吉における兵役の「平等」‐徴兵論と兵役のがれの間 125 長谷川精一

 はじめに 126
 一 福沢諭吉の徴兵論 128
 二 福沢親子の「徴兵逃れ」 133
 三 兵役税の提案 137
 四 兵役義務と兵役税 142
 五 兵役義務の「崇高性」 149

・結末の行方‐黎明期明治戯作の位相 161  山本和明
 一 転ぶ戯作者 162
 二 周縁の状況 166
 三 解き放たれた戯作 172
 四 貫通する稗官魂 179
 五 疲弊と困惑 181
 六 法網、頭上に覆ふ 185
 七 彷徨ふ結末 192
 八 江戸戯作のゆ復権 198
 九 戯作のゆくへ 201
 十 一つの夢想 204

・近代歌学の出発‐竹柏園と博文館 207  鈴木徳男

  はじめに‐肯定的に価値づけられた明治 208
 一 明治一〇年代 210
 二 明治二〇年代 215
 三 日本歌学全書 225
 四 博文館 239
 五 竹柏園の業績 248
 おわりに−和歌研究の現在 257

・あとがき 269  嘉戸一将

装傾:難波園子