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2019.01.11

国際的ソプラノ歌手でベルリン芸術大学で教鞭をとる岡坊久美子氏が平成31年度より特任教授に就任

国際的ソプラノ歌手で、ベルリン芸術大学で教鞭をとる岡坊久美子氏が、平成31年度より本学特任教授に就任されることになりました。

img_Kumiko Okabo-Bormann.jpg岡坊 久美子(Kumiko Okabo)


相愛女子大学(現相愛大学)並びに研究科修了。
1987年文化庁派遣芸術家在外研究員として西ベルリンに留学。
1982年霧島国際音楽祭新人選抜オペラ公演「コシ・ファン・トゥッテ」ドラベッラでデビュー。オペラ「真夏の夜の夢」「子供と魔法」「フィガロの結婚」(大阪・東京)「魔弾の射手」(大阪・東京)「メリーウイドゥ」「こうもり」などに出演。
1993年度「咲くやこの花賞」(大阪市文化芸術賞)受賞。

オペラ歌手としての地位を知らしめたのは、関西二期会による関西初演「タンホイザー」で、各方面より絶賛される。以後、ドイツオペラを中心として活躍し「ナクソス島のアリアドネ」「ワルキューレ」「パルジファル」「ばらの騎士」という難役に臨み、オペラ歌手としての地位を不動のものとした。特にワルキューレでは、「素晴らしく幅広い表現力で見事な歌唱を持続し、しかも弱音の美しさを加えて、新境地を開いた。」と評された。また、「ばらの騎士」では「国際級の歌唱」と新聞の批評で絶賛された。イタリアオペラでは、「コシ・ファン・トゥッテ」フィオルディリージ、「ドン・ジョバンニ」ドンナアンナ、「ラ・ボエーム」のミミ、「トスカ」のタイトルロール、などに出演。

コンサートでは、ヴィヴァルディ、モーツァルト、ハイドン、フォーレ、ヴェルディ、ドボルザークなどのレクイエムのほか、ベートーヴェン「ミサソレムニス」やオルフ「カルミナブラーナ」、ヘンデル「メサイア」、マーラー「復活」及び「千人の交響曲」のソリストとして出演。1990年、フィンランドサヴォンリンナ音楽祭「春琴抄」出演の他、三木稔作曲「鶴」を歌い好評を博す。特にベートーヴェン交響曲第九のソリストは実に150回以上にのぼる。リリックソプラノとしての評価も非常に高く、飯守泰次郎、黒岩孝臣、小林研一郎、故朝比奈隆、故佐藤功太郎氏が指揮する演奏会に数多く出演し、コンサート出演は数え知れない。

1994年より、ドイツ・ベルリンに拠点を移し、演奏活動を行う一方で、夫で声楽家の故Gert Ulrich Bormann氏(元ベルリン芸術大学准教授)とともに音楽団体「日独リーダークライス」を設立し、1993年から2010年までドイツと日本で隔年毎に夏期講習会を開催する。

2002年より現在に至るまでベルリン芸術大学で教鞭をとる傍ら、定期的に帰国し、東京・大阪・和歌山等で公開講座を開き、後進の指導にあたっている。