相愛学園が育み続けてきた教育は、仏教の教え、とりわけ浄土真宗のみ教えに基づく教育です。

 皆さんはご存知ですか。数年前にイギリスのオックスフォード大学が主体となって研究されたもので、10年後ないし20年後には、日本の労働人口の約49%の方がついている仕事が、人口知能やロボットなどに取って代わることが可能との報告がなされました。

 その研究の中で、代わることが難しい仕事として100種類(演奏家、保育士、学校の先生、料理研究家など...)が挙げられています。それらを要約すると、「もの」を対象とする仕事ではなく、基本的に「ひと」を対象とする仕事が存続するということです。

 皆さんがこれから迎える時代には、「ひと」をよく理解し、「ひと」とうまく向き合える力、資質がとくに求められてくるでしょう。それは容易なことではありません。「ひと」には、目に見えない「心」があるからです。ですから、「ひと」をよく理解するには、「心」を深く感受することが大切になります。

 そこで皆さんに願うのは、本学園での生活を通して、仏教の教えを自分自身の鏡とし、その鏡によって映し出される自他の心の姿を深く感受し合う意味と尊さに気づいてほしいということです。それが、これからの社会の様々な場面で、真に生き抜くための大きな力となってくれるはずです。

 相愛人としての一歩を踏み出した皆さんを心より歓迎し、楽しく意義ある学園生活を送ってくださることを願っています。

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