2022.05.25
学長メッセージ

学長メッセージ(その2)

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「第三の時空間」

ご存知の方も少なくないと思うのですが、宗教系の大学には「礼拝の時間」というものがあります。それぞれの宗教系大学が"建学の精神"としている宗教の礼拝を行います(ちなみに仏教では「れいはい」と読まずに、「らいはい(・・・・)」と読みます)。

相愛大学は浄土真宗本願寺派の宗門校で、月に一度の定例礼拝(第一木曜日のキャンパスタイム時)があり、週に一度の礼拝室礼拝(毎週木曜日のお昼休み)があります。定例礼拝は講堂(南港ホール)で行われ、学外の人を含めて、どなたでも参加できます。

礼拝は、授業・業務の時間でもなく、休憩時間でもない、第三の時間です。その空間は、キャンパス内の他のどんな場所とも異なるものとなります。なにしろ儀礼性に満ちた空間ですから。

この第三の時空間に身を置く。自分の心と身体を、第三の時空間にチューニングする。少し日常がカッコに入れられて、自分自身のセンサーの感度が上がる。時間の流れのスピードが遅くなり、空間の質がちょっと変化する。

このような時空間を、有史以来、人類は大切にしてきました。そこから微かに発せられるシグナルをキャッチアップする身心を重視してきました。

宗教儀礼がもつ働きについて、私たちはよく考えねばならないと思うのです。

本学の講堂(南港ホール)は、第三の時空間をクリエイトするのにふさわしい設えになっています。一度そこに身を置いてみれば、私が言っていることを、きっと実感できますよ。

学長 釈 徹宗

※現在は新型コロナ感染症対策のため、人数制限を行っています。

2022年5月25日

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