2018.01.19
発達栄養学科

臨床栄養学実習B 嚥下食

今回は嚥下食について実習しました。

嚥下困難な方のためにお粥やお料理をミキサーにかけてなめらかにし、

とろみ剤などを入れて飲み込みやすくした食事を嚥下食と言います。

「あれ?とろみをつけるなら片栗粉でいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、

片栗粉では口に入れて噛んでいる間に唾液で溶けてとろみがなくなってしまうのです。

嚥下困難な方にしては、そのまま飲み込むのはとても危険!!

またゼリーなどに使われる寒天は冷やし固めるものですが、温めると溶けてしまうので

温かいお料理には使えません。

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☆ミキサー粥やでんぷん食品特有のべたつき感が少ない

☆温かい料理でも溶け出さない

☆唾液の影響が少ない

このような悩みを解決してくれるのが、この介護食用ゼリーの素です。

様々な種類があり、飲み込む力が弱いのか?噛む力が弱いのか?など

患者様の症状によって使うものを変えます。

今回は「スベラカーゼ」を使ったお粥ゼリーと「ジェラーレ」を使ったお茶ゼリーを作りました。

2017嚥下食②.jpg

まずはできたてもしくは70℃以上のお粥をミキサーに入れます。

そこにスベラカーゼを入れ、全体的になめらかになるまで撹拌します。

器に入れ替え、70℃前後になると固まり始めます。

2017嚥下食④.jpg2017嚥下食⑤.jpg2017嚥下食⑥.jpg

お茶ゼリーは100mlのお茶にジェラーレを入れ、撹拌します。

だんだんとろみがついてきて、 氷水で冷やし固めると、完全にゼリー状になります。

2017嚥下食③.jpg2017嚥下食⑦.jpg2017嚥下食⑧.jpg

今回の実習でこの授業は終了です。一般食だけでなく、様々な症状に合わせた食事を作って

食べてみてたくさん学べたと思います。ぜひ現場で活かしてほしいと思います。

皆さん、お疲れ様でした◎

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助手 寺川