建学の精神・教育方針

大学紹介

建学の精神

『當相敬愛』 
人・こころ・慈愛。
時代を拓くのはあなたです。

親鸞聖人の教えである浄土真宗がよりどころとする「仏説無量壽経」に記されたこの言葉は、自分は多くの他者によって生かされていることを知り自分を愛するように他者を敬愛することの尊さを説いたものです。

この精神は長い歴史のなかでも変わることなく市民とのつながりを保ち、都市の中に生きる学府として相愛のなかに深く根づいています。こころをめぐる問題が大きくクローズアップされるこの時代を生きるためにも、當相敬愛は大きな礎になるでしょう。相愛で、あなたの夢をより大きく確かなものにしてください。

教育方針

建学の精神を単なる言葉のシンボルに終わらせることなく、教育研究の具体的成果につなげるためには、各学部の理念に建学の精神が一貫して反映されることが重要です。本学にあっては、各学部の教育研究の方向性を導く具体的「理念」として、下記のように明文化されています。

1.音楽学部の理念

音楽学部においては、優れた音楽家を育成することを目的として掲げ、深く専門の学芸を教授研究し、知的、応用的能力を展開させ、さらに當相敬愛の精神に根ざした豊かな感性を育み、真に社会に貢献できる「よき(音楽)文化人」を世に送り出す。

2.人文学部の理念

自他共に敬愛しながら真理を追究するという仏教思想の理念に基づく建学の精神に立脚し、歴史にみられる人間の過去の姿、思考法や心理、人間社会の現状と課題をそれぞれ探究する人文諸科学の学習を通じて、豊かな人間性と共生社会実現への意欲を持った人材の育成を目指す。

3.人間発達学部の理念

當相敬愛の精神のもとに、人間の成長・発達とその支援に関して、真摯に教育と研究を行い、心身の発達支援を直接に担い得る有能な人材の育成を通して、社会への貢献を行う。

本学では、「建学の精神」と、学校教育法第83条に示されている「大学は(中略)知的、道徳的および応用能力を展開させることを目的とする」という主旨を重んじ、学則第1条に「大乗仏教特に浄土真宗の精神に基き、宗教的情操を涵養し広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させる」と示し、「大学全体の使命・目的」としています。 上記学則第1条の前段「大乗仏教、特に浄土真宗の精神に基づき宗教的情操を涵養し」とは、浄土真宗の依経『仏説無量寿経』に示された「當相敬愛」の精神に基づき「他者を敬い愛するこころの徳」を涵養する教育的使命を示しています。

上記学則第1条の後段は、「當相敬愛」の精神の涵養を根本に、さらに学校教育法にもとづき、「深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させる」ことを、本学「全体の使命・目的」となすことを示している。