2025.06.11
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管理栄養学科

管理栄養学科 調理科学実験 野菜の吸水・放水について

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今回はキャベツを使って野菜の吸水・放水について実験をしました。

まずは、キャベツを千切りにします。

2025吸水放水①.jpg

Aはそのまま15分放置したもの

Bはそのまま15分放置した後、ざるに入れて水をかけ、2分間水を切ったもの

C冷水に15分浸漬し、ざるで2分間水切りしたもの

2025吸水放水③.jpg

A~Cそれぞれキャベツの重量を測定し、吸水率を求めます。直後に風味や硬さなどの官能評価もします。野菜を水に入れると水は浸透圧が低いので、浸透圧の高い野菜の方へ移動し、野菜の細胞膜に水が入っていきます。これが吸水です。

吸水すると野菜はパリパリとした食感になります。生野菜をサラダに調理するときは水に漬ける方が良いですね。

次はキャベツの重量の5%の食塩を加えたもの、3%の食塩を加えたもの、1%の食塩を加えたもの、食塩無しの4種類に分けます。

2025吸水放水④.jpg

この4種類を同時に用意し、食塩をよく混ぜ、手早くロートに入れます。

同時に時間を測り、キャベツから放水される液量を計測します。時間が経過するごとにキャベツから水分が出てきました。

2025吸水放水⑤.jpg

野菜を食塩水に入れると食塩水に比べて野菜の浸透圧は低くなるので野菜の水分は浸透圧の高い食塩水の方に移動します。これが放水です。

野菜の細胞液が出て野菜はしなしなになります。野菜に味を浸み込ませたいときはこの特性を利用すると良いですね。

次回は野菜の色調変化について実験をします。お楽しみに~!

助手 寺川